小学生の留学
将来の留学に備えるために小学生のうちからできること
「なぜ英語を学ぶ必要があるのか」
子どもに訊かれた時、本人が納得できる答えができれば、本人なりの学ぶ目的を見出してやる気にスイッチが入り、そこからは積極的に学ぶようになったとの声も多く聞かれます。お子様の中には、知識で得たことを実際にその目で確かめたいと、自らの希望でサマースクール参加に至ったケースもあります。
長期留学においては、10歳前後までは日本で教育を受けながら、母語や日本人としてのアイデンティティをしっかり確立し、精神面や自立面で本人の準備が整った段階で踏み切られるご家庭が多いですが、最適なタイミングはご本人の行ってみたい、行ってみよう!という気持ちが高まったときと言えます。
留学の目的や動機はご家族やお子様によって十人十色。
留学に踏み出すきっかけや目的は異なりますが「自信をつけたい」「逞しくなりたい」「英語が話せるようになりたい」「世界を広げたい」など、最後はお子様自身が自分なりの理由と決心をもって現地へ飛び立つことで、留学先でも花開いています。他方で現地でつまずいてしまうお子様や道半ばで断念し途中帰国されるケースもゼロではありません。これまで数多くのお子様をサポートする中で最も感じることは、出発前の日本での生活において、いかにしっかりと準備・心構えができているかという点が、留学の成功につながる重要な鍵の一つであるということ。我々が渡航前のサポートプログラムに力を入れている理由もここにあります。
留学はもちろん先を読みにくい未来に備える上での一ヒントとしてお役立てください。
<未就学~小学校低学年の頃>
- 文字を覚えるまでは読み聞かせの時間をたくさん取る。文字を覚えたら図鑑を用いていろんな国の国旗を見ながら国旗の意味を学んだり、人種、言語、文化、宗教も多種多様であることを教える。実際に肌の色が違う人たちが世の中にはいることを図鑑の写真などで見ることで、外国人に接した際の抵抗感が薄まる。
- 世界地図を用いてどこにどの国があるのか見る。部屋だけでなくお風呂場にも世界地図を貼り、子どもがお風呂に入りながら眺められるようにする。
- 多言語のCD教材をかける。音で覚えて真似る子もいる。
- 英語でのベビーシッターを雇う。英語で子どもと接してくれるので、その方とは英語でコミュニケーションというふうになっていく。シッターとのかかわりを通して、図鑑や教材から得た知識が実体験を通じて存在することを経験させる。
- 海外旅行を経験する。その際、一日数時間でも現地のプログラムに預けるなどして親と離れて過ごすことに慣れさせる。
<小学校以降>
- 国内外のサマースクールに参加する。泊りを伴うものに自信がない場合は、親御様と一緒に滞在するタイプのものからスタートし、段階を踏んでお泊りのものに移行する。
- 英会話を習う。
- 英検やTOEFL Jr等のテストを定期的に受験し実力確認や目標達成の習慣をつける。
- 一人で寝られるようにする。
- 身の回りのことは自分でできるようにする。
- 日常から子ども自身に決めさせる習慣をつくる。
- 親が先回りしてやり方を教えたりやってあげたりせず、子供自身で考えたり、解決・工夫する機会を与える。
- 子供が自分の思っていること、感じていることを話す機会をつくり、自分の言葉で発信する練習を行う。