私の原点となった10代の経験
地方の寮制学校で過ごした中高6年間。
アメリカでのサマースクール。
そしてカナダの大学での4年間。
親元を離れ、価値観の異なる人たちの中で暮らす時間は、私にとって「自分とは何者か」を問い続ける日々でした。
寮生活での葛藤、海外での挑戦、友情や学び。
その一つひとつが、今の私の人生観や教育観の土台になっています。
子どもの留学支援へと自然につながった道のり
社会人としての最初の一歩は、母校での英語教師でした。その後は英会話講師として、子どもから大人まで幅広い方々とかかわるようになります。
個人的に留学相談を受ける機会が増え、より深く学びたいという思いから、ニュージーランドでインターンシップへ。
留学支援会社に転職してからは、大学生や社会人だけでなく、強い志を持つ小学生や、日本の学校になじみにくさを感じる中高生とも出会うようになりました。
その関わりの中で、「人生のまだ若い段階にいる子どもたちの力になりたい」という想いが明確になり、独立への後押しとなりました。
子どもたちに伝えたい “一歩の意味”
寮での生活は、親への感謝、自分自身と向き合う時間、そして価値観の違う友人たちとの関係を、自然と育んでくれました。
環境が変わることで初めて見えてくる景色があります。
勇気を出して一歩を踏み出すことで、人生の風向きが変わることがあります。
そして、その一歩を支え、見守ってくれる信頼できる大人の存在が、子どもにとってどれほど大きな力になるかも、身をもって知りました。
そうした経験を、今は、留学支援というかたちで子どもたちに伝えていきたいと考えています。
「かわいい子には旅をさせよ」という私の実感
私は「かわいい子には旅をさせよ」という言葉を、ただの格言ではなく、人生の中で確かめてきた実感として大切にしています。
私は旅をさせてもらいました。
地方での寮生活、アメリカのサマースクール、カナダでの大学生活。
環境が変わり、出会う人が変わり、世界に触れるたびに、自分の歩く道も自然と変わっていきました。
旅の最中には、不安や葛藤もありました。
それでも、振り返れば、すべての出会いと経験が、今の自分の人生を形づくるうえで欠かせないものだったと感じています。
だから私は、子ども達にも「旅」をしてほしいと思います。
留学という旅は、語学だけでなく、自分を試し、人と交わり、内なる力に気づく時間です。
その旅で出会う経験は、きっとその子の未来を支える大きな糧になります。
成長に寄与すること
生徒さんや社員の子どもたちは、私にとって甥や姪のように愛おしい存在です。
その成長に一喜一憂する日々は、私自身の人生も豊かなものにしてくれています。
“人の成長に寄与すること” は私のエネルギーの源であり、使命です。
これまで出会った方々、志を共にする仲間、多くのご縁がそれを確信させてくれました。
これからも、子どもたちとご家庭の未来に真摯に向き合ってまいります。

株式会社海外教育研究所 代表取締役
金成 有理