🦘カンガルー便り Vol.10
こんにちは。シドニーより古賀です。
コロナウィルスの脅威によって、日常生活での不安感や不便さが続く中での年越しとなりました。皆様はどのように新年を迎えられたでしょうか。
こちらは真夏ですが、昨年の高温で乾燥した気候が嘘のように、今夏は涼しく雨が多い対照的な気候となっています。12月は雨続きで気温20度前後と夏とは思えない涼しい日が続き、1月に入ってようやく30度前後と夏らしくなってきています。コロナウィルスへの警戒は続く日常において、昨年のように山火事の被害や取水制限がないだけでもありがたいです。
南半球にあるオーストラリアでは、ご存じの通り夏のクリスマスを祝いました。日本ではお正月は家族や親せきで集まるため会社も休みになり、三が日は新年を迎えたことを噛みしめる期間ですが、こちらはクリスマス前後に5日間程休暇がありますが、一方の年末年始休みは元日のみで、新年を迎える際の心持ちもいささか異なるものでした。
ここまでの夏休みは我が家は密を避け、国立公園内やビーチ沿いでのキャンプを楽しみました。携帯電話の電波が届かず、テントの周りをカンガルーや大きなトカゲがウロウロしている深い自然に囲まれて、リラックスした時間を過ごすことができました。シドニー近郊にはカヌーやボートでしかたどり着けないキャンプ場、水辺や未整備の道路を越えてようやく到着するキャプ場など、ワイルドな自然をそのまま生かした造りが魅力のようです。広い国土ではその土地によって自然や生き物の種類も異なるようですので、様々な場所で新しい体験ができることを楽しみにしています。ホリデーパークと呼ばれる、滞在施設にプールや子供の遊び場やプログラム、BBQ設備などが揃った施設で長期滞在を楽しむスタイル、またキャラバンパークという予め配置されたキャンピングカーで滞在するようなスタイルもこちらでは人気だそうです。この時期は2週間や3週間など長期で仕事の休暇を取り家族での時間に充てる人も少なくないようで、オンオフがハッキリしているこちらの時間の過ごし方を私たち家族も学び取りたいと思っています。
1月最終週に迎える息子たちの新年度までは、まだ二週間ほど残っています。長男はここまでいつも通りのテニスプログラムに加え、初めて参加したプール主体のプログラムにも参加し、水遊び大好きな彼はとても気に入って通っていました。一日2~3時間も大きなプールで自由に泳ぐことができるので、一日の終わりは毎日疲れてはいますが満足気でした。フルタイムで働く親も多いため、学童や保育園はオープンしていますし、日中公園に行くとおじいちゃんおばあちゃんが孫を遊ばせている姿もよく見かけます。まだ4歳の次男は一人で参加させることができるプログラムがほとんどなく、専ら家でゲームや一人遊びに興じています。週5日登園できるKindergartenに進級する今年からは、兄と一緒に様々なプログラムに参加し、園以外でのコミュニティで社交性を高めてほしいと願っています。長男に比べて新しい環境への不安感が強い次男は、先生が変わったり教室が変わることが不安なようで、新年度を想像して涙を浮かべることもあります。どんな新年度を迎えることになるのか、私自身はワクワクしています。