皆さん、こんにちは。
オーストラリアのシドニーより古賀です。

つい数か月前までは世界中がこんな非日常に陥ろうとは想像だにしなかった世界が、朝目覚めてみると、やはり現実に起こっていることを突き付けられる毎日です。オーストラリアのニュースも山火事はどこへやら、コロナウィルス関連の出来事がほとんどを占めています。東京でも緊急事態宣言が発令され、私どもの東京のオフィスでも在宅勤務を開始して早2週間ほどが経ちましたが、離れた場所で実際に会うことができない友人や同僚に対しては”Let’s stay safe. Let’s stay healthy.”の気持ちを常に伝えたいと思っています。

私の息子たちの小学校でも、医療従事者などのお子様を除いては在宅オンライン学習に切り替わり、家族そろって四六時中を家で過ごすことにも少しずつ慣れてきています。（とは言いつつも、子どもの学習を見ながらの在宅勤務は気苦労が絶えません。）

このオンライン学習については、先日の記事でもお知らせしたとおり、学校ごとに様々な取り組みがあり、受講する生徒側の反応も様々です。シドニーの小学校では元々一部の宿題の確認や提出に利用していたオンラインシステムの活用を広げる形で、今回のオンライン学習が展開されています。毎週の課題がそこに投稿され、各生徒がオンラインで入力や録音、録画をした材料を先生に提出し、フィードバックをもらいます。週に一回ほどは先生がZoom（オンライン映像会議システム）を利用して、クラスメイト全員がカメラを通して状況の確認をしあったり、民間の算数や読書サイトを活用するなど、毎日の課題が盛沢山で、転校したてで英語もままならない我が息子は毎日課題の3割を完了できれば良いほうです。普通の公立小学校が突然のオンライン学習への切り替えを強いられた際にも、柔軟に切り替えができる既存のリソースがあるという点は、非常にありがたいことだと感じています。

担任の先生が本読みをする動画を毎日上げてくれ、各生徒がその感想や投票などで返信します。

算数のオンライン学習サイトです。各生徒にIDが配布され、理解度に応じた学習ができます。

NSW州では本来は来週から二学期がスタートしますが、この状況ですので始めの二週間は引き続き在宅で学習が可能な子は、その方法が強く推奨されています。三週目からは週に1回ずつ交代制で、その次は週2回ずつと、少しずつ個々の生徒の通学日を増やしていくことで段階的に本来の形に戻していく予定であることが発表されています。

ロックダウン状態での生活には慣れてきた一方で、本来の学習の3割もおぼつかない息子の学習への影響、そして幼稚園生の息子の「毎日が夏休み」状態が長引くことが、目下の心配になってきています。私どもの生徒の皆さんも、留学先で、また帰国を余儀なくされた親御様の元で時差がある中、それぞれがオンライン学習という初の試みに四苦八苦しながら取り組んでいらっしゃる姿が日々報告されています。私も、一日でも早くこの状況から抜け出し日常に戻りたいと焦る気持ちはありつつも、今できる目の前に与えられた状況にできる限り向き合っていこうと思っています。

週末には家の近くの森に散歩に出向きました。公園はクローズしていますが、散歩は認められています。