ウェルビーイング教育とは
かつての教育のスタンダードは、テストのスコア、偏差値、IQ等、数値で測れるものが重視されてきました。
しかしながらAIやIoT等のテクノロジーが急速に発展し、目覚ましい速度で変化を遂げている昨今、臨機応変に新たな環境や仕組みに適応し、社会の一員としてキャリアを築いていくには、学力に加えて物事に対するマインドセットや意欲など、自己形成において内面的な力を育むことが大事と考えられるようになりました。こうした時代の潮流を受けて、欧米やオセアニアでは、国や学校単位で内面的な力の向上に関連する教育が様々な形で取り入れられています。
Well(良い)+Being(状態、存在)=Wellbeing
(心身ともに健康で、幸せな勘定が持続的である状態)
「ウェルビーイング教育」「社会性と感情学習(SEL)」「メンタルヘルスリテラシー教育」等、国や学校により名称は異なりますが、共通点として以下のようなことを学びます。
思春期の多感な時期は、友人関係や学業面、自信や意欲の低下等、様々な悩みやつまずきを経験する時期でもあります。心身ともに大人への成長を遂げる過程において、落ち込みから抜け出せない、不眠や食欲不振等の変調が生じた際は、海外の学校や地域によってはカウンセリング等の支援も身近に存在します。
ウェルビーイング教育における
欧米の学校での取り組み一例


教室や廊下等、生徒の目がつきやすいところにポジティブなメッセージがみられます。