スタッフのつぶやき

海を渡る経験が、心の土台になるとき

こんにちは、金成です。

2026年のはじまりに、昨年を静かに振り返っています。
2025年は、インドとオーストラリアを訪れる機会がありました。
海を渡り、言葉も文化も異なる人たちと出会い、その国の食事を味わい、日常のリズムに身を置く。
そのひとつひとつが、胸の奥をじんわりと満たしていく感覚がありました。

「ああ、これこそがウェルビーイングなのだな」と、身体で理解するような時間でした。
こうした感覚は、大人になってから急に身についたものではありません。

振り返ると、十代の頃から親元を離れ、異文化のなかで生活してきた経験が、知らず知らずのうちに、私の心の土台をつくってくれていたように思います。

今回のオーストラリア滞在では、シドニーに教育移住している社員に、現地で会うことができました。
彼女が海を渡ってから、気づけばもう5年。画面越しではなく、同じ空気の中で再会できたことは、私にとって特別な時間でした。

高校時代の一年間の留学をきっかけに、大学では国際系の分野へ進み、多様な価値観の中で学び、アジア出身のご主人と出会い、家族をつくり、今はシドニーで、穏やかな日常を営んでいます。

彼女と、彼女の家族と過ごしたひとときの中で感じたのは、「どこで生きているか」よりも、「どこでも生きていける感覚」が、静かに根づいているということでした。

環境が変わっても、無理に自分を大きく見せることなく違いを恐れすぎず、その土地のリズムに耳を澄ませながら、暮らしを編んでいく。そんな姿に、しなやかな適応力と、確かな安心感を感じました。

小学生、中学生、高校生という多感な時期に、「外の世界」に身を置く経験は、語学力以上に、自分で感じ、考え、選ぶ力を育ててくれるのだと思います。

「かわいい子には旅をさせよ」という言葉がありますが、それは決して、無理に遠くへ行かせることではなく、安心できる場所を確保したうえで、世界の広さを、そっと体感させてあげることなのかもしれません。

シドニーで再会した彼女と、その人生をともに歩むご家族の姿に、あらためて、そんな思いを重ねました。

今年も、子どもたち一人ひとりのタイミングと個性を大切にしながら、世界と出会う扉を開くお手伝いをしていけたらと思っています。

2026年が、子どもたちにとっても、ご家族にとっても「生きる場所を選べる力」が、少しずつ育っていく一年になりますように。


金成

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