こんにちは、金成です。
先日、ご縁の不思議さを感じる奇跡の再会を果たしました。かつてスイスの異なるボーディングスクールで学んでいた二人の生徒が、大学生になって偶然ある会合で顔を合わせ、そこで共通点として挙がったのは「スイス留学」。さらに「どこの会社？」「担当は？」と話が進むうちに、二人とも私（金成）が担当だったことがわかったそうです。
一人は4歳の頃から毎年のようにスイスやイギリス、カナダのサマースクールに参加し、私も何度も同行してスクール外では一緒に遊んだり食事をしたりしました。9歳になると単身でスイスのボーディングスクールに入学し、一時帰国の際には親御様に代わって私が一緒にスイスと日本を行き来したこともたびたびありました。今ではイギリスの名門大学でビジネスを学び、夏休みにはインターンシップに励んでいます。
もう一人は小学校五年生からスイスのサマースクールに参加し、中学進学のタイミングでスイスのボーディングへ進みました。夏休みには毎年のようにアメリカやイギリス、オーストラリアなど、他国のサマースクールにも参加し、多様な文化や人々に触れながら視野を広げていきました。現在はハワイの大学で学び、就職活動の真っ最中。「自分は世界のどこでも暮らしていける」と話す姿は、これまでの歩みそのものを物語っています。
異なる道を歩んできた二人が、まったく違う場所で初めて出会い、共通の経験を通じて一気に心の距離を縮め、互いの成長を喜び合う姿を目の当たりにして、教育に携わる者として感無量の思いに包まれました。決して平坦ではない時期もありましたが、それを越えてこんなにも大きく成長していくのだと、私自身が気付かせてもらいました。彼らがこれからの社会を担っていくのだと実感する瞬間でもありました。
私にとってこの仕事は、単なる進学や留学のサポートにとどまるものではありません。遠い親戚のおばちゃんのような存在でありたいと願いながら、子どもたちの成長に寄り添い、ときに伴走してきました。留学の道のりは平坦ではなく、迷いや葛藤もあります。奮闘する子どもたちのチカラを、かかわる大人が長い目で見守り、信じ続けることの大切さを改めて感じました。社会へと力強く羽ばたいていく彼らの背中を見守れることもまた、ご縁の賜物であり、私にとってこの上ない喜びです。
金成
